ONE OIECE FILM Z 感想

ワンピースフィルムZをアマプラで見ました。マジでよかった…

子どもの時映画館で見て感動した記憶はあったんだけど,思い出補正でなく本当にいい映画だということが再確認できました。

なんといってもいいのがゼファー先生(ゼット)の生き様!

最初は純粋に悪を倒すヒーローとして海軍を志し,海軍大将まで上り詰めたものの,妻子を海賊に殺され,その後は後継の海兵を育てることに心血を注ぐ。だが,育てた海兵を乗せた船がある海賊によって殲滅。生き残りは2人だけ(アインともさもさのやつ)。それでも海軍には居続けたが,その「ある海賊」が王家七武海に選ばれたことから,完全に海軍に見切りをつけ,ネオ海軍を結成。3つのエンドポイント全てを壊して,ラフテル含む新世界を焼き尽くし,大海賊時代を終わらせようとする。

ここまでで,夢ある海兵からの転落を描いておいて,最後のルフィとの決闘。ここからずっとかっこいい。

最初こそエンドポイントを粉砕し,海賊を抹殺するという使命を負いながらルフィと対峙したが,ルフィとの闘いで機械の腕(バトルスマッシャー)が壊れ,黒腕が姿を現す。ルフィとの戦いで夢を抱いていた子供の頃のようにぶつかりあっている姿が,「帰ってきたか…黒腕のゼファー…」というクザンのセリフから,また「俺は海賊王になる男だ!」「俺の名はZ!」というルフィとゼファーとのセリフから読み取れる。このセリフのZはネオ海軍結成時の”Z”ではなく,子供のころ憧れていた”Z”なのだと思う。

この後,ルフィに敗れ,海軍がやってきてからも素晴らしい場面の連続だ。海賊を憎んでいたはずのゼファーが,自らのように夢を抱き続ける一海賊の船長を庇い,1人で大勢の海兵に向かってゆく。クザンは氷の壁を張り,ゼファーを1人にする。壁の向こうでは壁を叩いて泣き崩れるアイン。ゼファーは自らの願望で,ネオ海軍含む彼らを振り回してしまったことへの落とし前を自らの命で引き受ける。「お前ら,最後の稽古だ!」ここ最高。応戦する中将や黄猿も顔に影を落としていたり,泣いている海兵もおり,ゼファーが先生としてどれくらい絶大な影響力を持っていたかが計り知れる。

マジでゼファーの生き様がかっこいい最高の映画。