20230406 忙しい忙しくない

正直他の人と比べて忙しくない自信はあるが、つい「忙しい」という言葉が口を衝いて出てしまう。
 
なぜか。
 
〇他人より忙しさの閾値が低い
自分は他の人に比べて、一日に占める予定の割合が低い。
中学校の頃は陸上部に入ってそれなりに時間を食われていたが、高校では文芸部、大学ではポケモンサークルに所属していて、学校の課外活動でそんなに時間を取られることがなかった。とくに委員会やクラブチームに所属することもなければ、バイトも週1~2回入るぐらいで、正直そんなに忙しくない。大学では学部の中で一番忙しいと言われる学科には入ったものの、あくまで一年を通して授業を聞くだけの学科もある中でのものだ。
そんな感じで、実は自分は大して忙しくないので、相対的に何か仕事があると忙しく感じてしまう。
 
〇メンタルの「忙しい」
「忙しい」と言っているときは、その実ほとんどそれに手を付けていないこともままある。
やっていないのに忙しいと発するメカニズムを説明する。
まず、やらなければならないことがあると、それを直視したくないがためにyoutubetwitterなど、別のことをしだす。
しかし、それでやらなければならないことが解消されるわけではないので、次第に罪悪感が募っていく。
この罪悪感が心にズシンと重くのしかかったとき、その底から「忙しい」という呻き声が発せられる。
つまり、この場合の忙しいとは仕事量ではなくメンタルの疲労からくるもので、この仕事を早く終わらせたいという願いの表れなのである。
 
〇許されたい
言葉というものは他者へ自分の感情や状況を伝えるためのものである。
「忙しい」と言うことで、大抵の人の同情を誘うことができる。
これまでの自分の怠惰を棚に上げて、これからの自分の不始末や粗相を見逃してもらおうという下心もそこには内包されている。
自分のこれまで、そしてこれからを周りに許してほしいのである。
 
 
 
…こうやって、言葉を伝えることの意味を考えて自意識過剰になってきたから、自分は悩みを人に相談することができなくなっていったんだと思う。