ONE OIECE FILM RED 感想【ネタバレ注意!】

映画館で観てきました。8月6日。上映初日?40億巻のブックレットもGET。
ワンピースは最近熱が入ってたので,めちゃくちゃ楽しみにしていた。
 
感想。
映画を観ててストーリーが繋がってく快感はそんなになく,すこし不完全燃焼気味ではあるものの,おおむね満足。
ただ,この感想は,映画を観てすぐtwitterでよくない感想を見てややそちらよりになってしまっていたので,それを含めると実際はもっと満足した方だと思う。やはり感想を他者にゆだねるのはよくない。せっかく自分で見たのだから,次回から何かゲームやアニメ,映画など観る機会には,まずこちらに感想を書いて,それからみんなの評価を見るようにしよう。自分の中の初々しい感情はそのまま保管しておきたい。
 
[良かった点]
今回の映画で,ウタの歌が取り沙汰されすぎて(7曲くらいあったらしい),思ってたのと違う!という感想も見たが,それは個人的には逆に良かったと思う。最初の2,3曲はウタのライブに実際に来たみたいですごくよかったし,戦闘パートでの歌もAdoさんの声の激しさとも噛み合ってかっこよく演出されてた。MVチックな演出もユニークでよかった。特に戦闘シーンでのウタカタララバイのトチ狂った感じが,その時のウタの能力と思想のヤバさと噛み合ってて大好き。これは劇場の音源で楽しめてよかったと強く感じる部分。
 
冒頭の急にライブが始まって,そのままずっと訳もわからないままライブが続行するのは,置かれている状況がわからなくてずっとどういうことなんだろうと考えながら楽しめた。
 
「新時代」を映画を観終わった後に聞くと,映画の内容とだいぶリンクしてて良い。
 
 
海軍の中将と大将が一般市民のウタと対等に話し合ってて,しかもウタの独特の思想に海軍側が押されて引き気味なシーンがなんか好き。
 
ウタの心象世界を表したような演出はすごくよかった。みんなの期待に応えようとウタワールドを作ったのに,賛否が出てきて,ウタ自身壊れていって,観衆をみんなおもちゃにして虹色の水で満たして,その水面をウタが躍るように歩いている姿はめっちゃ芸術だと思った。
あと今考えると,この時のウタ本当につらいな。もうウタ自身はエレジアの真相に気付いていて,海賊に対する恨みなんてそんなになかったのに,望まれたから海賊嫌いの役を演じてみんなを幸せにしようとしていたのに,そのみんなから段々不安な声が上がってきてるの辛い。
 
チャルロス聖がめちゃくちゃ殴られるところ
 
ブルーノがミニキャラ化してておもしろかった。
 
麦わらの一味と赤髪海賊団の共闘もかっこよかった。原作ではまだ会ってすらいないのに,こんなことしていいの!?と思った。ウソップとヤソップの親子コンビ今回はギア4までかと思っていたら,最後の最後でギア5のお披露目の機会があってよかった。
 
[悪かった点]
ウタのライブの時の3Dモデルの質感がちょっと浮いてたから,そこは手描きの質感に合わせてほしかった。
 
メリハリが曖昧で,冒頭と最後以外は盛り上がりがいつかな?って気分が漠然とずっとあった。
 
ウタの心情が映画を観るだけじゃあんまり理解できなかった。途中までウタは何を考えてるかわからない底知れなさがあり,自分の信念のために動いてる感じがしてそこはとても良かった。ただ,ウタが海賊を否定する理由とかエレジアに残されたウタが真相を知ってから何を考えたかみたいなのが映画を観る限りであまり伝わってこなかった。ウタが「エレジアに起こった真相を知ってた」と言ったときに,じゃあなんで海賊や赤髪海賊団にそんな態度をとっていたのかよく整理できなかった。ブックレットを読んで,ウタには「みんなの期待に応えて海賊を否定したい」という表の顔と,「こんなことをしてしまってはもう赤髪海賊団に顔向けできない」という裏の顔があり,映画の開始時点で大きく葛藤していたということがわかり,良いシナリオだと思ったが,そこを映画ではもっと積極的に描いてほしかった。
 
サニー号のマスコットがそんなにかわいくない
 
 
 
ただ,全体を通して満足はしたし,ウタのライブをまた見に行きたいので,今度はIMAX上映で2週目をする予定。
 
最後に…
ウタウタの実を食べ歌でウタワールドへ誘うウタ