20230913 僕の心のヤバいやつにハマった

「僕の心のヤバいやつ」にハマった。漫画を4巻まで買って、アニメを今見ている。
 
僕ヤバのコミックスは1巻の巻末にあるイラストと共に書かれた文章が頭に残っている。「僕の心のヤバいやつ」はキャラクターの成長や過程に重点を置いた作品であると。
漫画を読み進めてそこは切に感じた部分であり、基本は主人公である市川の一人称視点で描かれている。我々読者は市川の視点からでしか山田の心情を察することができず、だからこそ段々自分の心に素直になっていく市川や、底知れなさのあった初期から市川への好意が露わになっていく山田の過程を楽しむことができる。
市川の一人称視点ゆえに、自分は山田の心情を推測しながら漫画を読み進めるしかないし、そこがこの漫画の良さであると思っている。だから、最後に山田が市川のことを殺害対象として見ていた、みたいなエンドもナシではないと思っている。
 
アニメを見て、OP好きだなとか動いている山田かわいいなとか思いつつ、少し気になる点もいくつかあった。
1つは細かいところだが、山田がナンパイにナンパされていたとき、アニメだと小林は「おーい、山田~」と笑顔で歩み寄っていたが、漫画だとそういった描写はなかった(はず)。自分はこのシーンを漫画だと、ナンパされている山田を助けるために2人の間に入っていく描写だと捉えていたため、小林は多少なりとも危機感を持った表情で考えていた。だから町で普通に友人に出会ったようなリアクションだったアニメのこの描写には違和感があった。
2つめは自分にとって結構致命的なミスだったように思う。
市川と山田の体操服が入れ替わったシーンで、入れ替わりに気付いた山田がパーテーションで区切られた部屋で市川の体操服を脱いだとき、市川の体操服を嗅いでいるシーンがあった。自分が読んだコミックス4巻までで、市川の知りえない、山田が具体的に市川に好意を寄せていると分かるシーンはなかったはずだ。これは漫画でやりたかった、市川の視点を追うような作品というコンセプトに反しているのではないかと思う。
まあ自分が勝手にそう感じているだけで全然原作者はそんなこと気にしてない可能性もあるけどね!
上記の点がちょっと気になるだけで後はアニメもサイコーなので!いぇ~