20240215 アクアマン 失われた王国

ふと映画観たいなという気持ちになって、マリオストーリーを買うついでで観てきたアクアマンめっちゃよかった!!!
ザ・アメリカンアクション、って感じの超王道ストーリーで、最近の自分に足りなかった何かを埋めてくれる感じがした。
 
最初、映画館の音響が音量37のテレビくらいだったので、没入できるかどうか不安だった。アマプラで待てば映画をみられる現代において、自分が映画館にいく動機の5割ぐらいは映画館特有の心臓に響くようなクソデカ音量にある。
序盤の方は折角重低音が鳴り響く場面なのに音量が気になって仕方なかった。でも、映画が進むにつれて音量のことを忘れてしまうくらい楽しめた。
 
ストーリーとしては、自分が思い浮かべるアメコミ映画を120%やってくれたような作品だった。
不器用で口が汚いけど真っ直ぐな心を持つもののふのような主人公、悲しい過去を持つ厳つくてかっこいい黒人の敵、気弱な黄色人種の科学者…Xで流れてくる情報だと、最近の洋画は人種やLGBTに気を利かせすぎているという話だったので、そんなことはなく真っ直ぐテンプレートをやってくれて嬉しかった。
 
良かったシーンやキャラ
〇主人公の弟(オーム)
前作の最後に収監されたらしく、最初は刑務所の中にいる髪と髭を伸ばした男として登場した。この時点で既に伸びきった髪の毛の間から見える、覇気のある眼がかっこよかった。
場面が切り替わって髭と髪が剃られた時、暫く同一人物だと気付かなかった。
初めは兄に悪態をつきながらも、段々兄の実直さを認めていき、最後には「兄上」と呼ぶところは素直に感動した。
 
主人公のアーサーは海の王として君臨する傍ら陸で人間としての生活も営んでいるが、弟は海の民族であることに誇りを持って陸を毛嫌いしていた(前作では陸を滅ぼそうとしたらしい)。
なんやかんやあって兄弟が協力しながら敵の本拠地に向かう途中、アーサーはハンバーガーとかピザとかナチョスとか、陸のおいしい食べ物をオームに食べさせたがっていた。その時はジャングルにいたのでその辺のゴキブリとか食べていたが、エンディングでアーサーが陸と海の和平条約を結んだシーン、オームはハンバーガーを食べながらその様子を見ていてなんかすごいうれしくなった。
でもゴキブリを「陸の海老」とか言って美味しそうに食べてたのは引いた。流石に。
 
〇イルカたちの超音波
敵の超音波兵器に対抗するためにイルカやシャチのより強い周波数で対抗しようという場面があったのだが、全体的にそこがすごくよかった。
敵の潜水艦の窓ガラスに映る無数の大型哺乳類の影。まずここが海中の恐ろしさを感じさせ、「終わった…」って感じでよかった。
その後、イルカたちの超音波によって潜水艦は破壊されるのだが、音波が段々高く、早くなっていき、最後に大爆発を起こして敵の兵器が破壊される様相は正直めっちゃテンション上がった。最近読んだ本で、ギリシア哲学において、宇宙は音の調和によって成り立っているとされていたことを知った。今日このシーンを観て、なぜかそのことを思い出した。それほどにすごかった。
 
今回の経験で、自分はド派手なアクションが好きなことを思い出した。最近めっきりそういうの観ないから忘れていた。またアクション映画やってたら観に行きたいと思うくらいには心に響く作品だった。
 
ただ、自分はいい加減、創作物を観終えた後に感想をスマホで見に行くのをやめたほうがいい。自分にとって100%楽しめた映画だと特に、なにか批判意見が目につくとその意見、ひいてはその映画全体に対してしこりが残ってしまう。1週間とか置いた方がいい。自分の感想を大切にしよう。